見落としがち!三大疾病保障保険(特約)の条件

危険な病気ワースト3に備える特約

がん、脳卒中、心筋梗塞は、生命の危機を脅かす危険な病気のワースト3です。厚生労働省の資料によれば、日本人の死因の半数以上がこれらの病気で占められており、特に警戒すべき病として『三大疾病』や『特定疾病』と呼んでいます。

■厚生労働省『平成23年簡易生命表の概況・死因分析』(%)

  年齢 がん
(悪性新生物)
心疾患 脳血管疾患
男性 0歳 29.10 14.41 9.32
65歳 28.71 14.67 9.66
75歳 25.44 15.10 9.98
90歳 15.08 17.09 9.84
女性 0歳 20.05 18.36 11.04
65歳 18.30 19.21 11.40
75歳 16.16 19.83 11.67
90歳 9.69 20.90 11.70

こうした実情から、保険会社は国民のニーズがあるとみて『三大疾病特約』なるものを販売しています。所定の条件を満たせば一時金が出るものや、今後に保険料の払込が免除になるのが特徴です。消費者からすれば嬉しいオプションですが、実は「所定の条件を満たせば」というのがポイント。発病したら給付金がおりる訳ではなく、病気の重さや進行度により支給に制限がかかるということです。この点を理解しておかなければ、いざ請求する段階になって「話が違う!」とトラブルに発展します。

支払い条件の文言をしっかりチェックすべし

所定の条件・支払事由を理解するには、パンフレットや公式ページで約款を詳しく読み込む必要があります。たとえばがんの場合、

「悪性新生物と診断されたとき」
「悪性新生物と診断されて後、治療を目的として入院したとき」

等と書かれている場合、後者であれば、診断→入院が条件となります。悪性のがんだと疑わしい病気で前もって入院した後、病理学的な検査をして悪性新生物と診断された場合、給付金が出るかどうかは分かりません。最近は診断確定で給付されるタイプが多くなったため、後者のような条件はあまり見かけなくなりましたが、念のため目を光らせておく必要があると思います。

また、急性心筋梗塞や脳卒中の場合では日数制限が設けられていることが多いです。多くは

「所定の状態が60日継続した場合」

等と記載されていると思います。所定の状態とは、仕事ができない状態、一人で生活するのが困難な状態等のことを指します。こうした状態が2ヵ月間も続くのですから「よほどの重体」だと言えますね。たとえば、脳卒中は平均入院期間が長い病気で知られますが(厚生労働省 『患者調査』)、素早い診断ができれば20日強ほどで退院、リハビリという経過をたどるケースも多いようです。60日以上となると本当に重篤な状態、生命の危機に立っていると言っても過言ではないかもしれません。

他には、がん、急性心疾患、脳卒中と一括りに表記していながら、実は支給対象となる病気とならない病気があります。がんは、悪性か上皮内新生物かの二択で比較的分かりやすいですが、急性心筋梗塞や脳卒中は保険会社によって微妙に規定が違うところもあります。小さな字で書いてあることが多いため、見逃さすにチェックしてください。

結論

以上から私が言いたかったのは、「だから三大疾病系の特約は意味がありませんよ」ではありません。「特約を付けるときはしっかり確認しましょう」ということです。先の脳卒中の入院期間で言えば、実際に入院されている方がいらっしゃる限り、自分もいつ同じ状態になるか分かりません。

自分でできる限りの確認をすること、理解できないところは担当者に問い合わせて必ず解決すること、そのうえで特約を付けても保険料に負担がないのであれば、追加する価値は十分にあると思います。

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